マレーシア総選挙、与党連合の勝利が確実に 政権交代ならず
香港(CNN) マレーシアで5日に連邦議会下院選の投票が行われ、選管当局の発表によると、ナジブ首相率いる与党連合・国民戦線が定数222議席のうち133議席を確保し、政権維持を確実にした。
アンワル元副首相率いる野党連合・人民同盟は、選管の集計で89議席を確保した。現時点で敗北宣言には至っておらず、投票前および投票中に不正が横行したと訴えている。
国民戦線は過去56年間、与党の座にあり、2009年に就任したナジブ首相は父やおじも首相を務めている。今回の選挙では激戦も予想されていた。
投票率は80%に達したが、投票日を前に 火炎瓶が投げられたり殺人予告メールが出回ったりするなどの事件も伝えられた。また、多重投票を防ぐ目的で期日前投票を済ませた有権者の指に印を付けた「消せないインク」が、水で洗っただけで消えてしまうと報じられて問題になるなどの騒ぎも起きた。