総選挙への抗議デモ、警察トップが「違法」と警告 マレーシア
(CNN) マレーシアの連邦議会下院選(定数222)で与党連合・国民戦線(BN)が勝利したことに対し、野党側が抗議デモを計画している。同国警察のイスマイル・オマル長官は、デモは違法だと警告し、参加者を逮捕する可能性を示唆した。
デモは野党・人民同盟(PR)を率いるアンワル元副首相の呼び掛けで、8日夜に実施される予定。国営ベルナマ通信によると、オマル長官は当局の許可を得ずに扇情的なデモを行うのは違法行為だと述べた。
これに対して野党側は、デモは私有地で行われ、私有地でのデモで許可は不要だと主張した。
5日の選挙では、ナジブ首相率いるBNが過半数の133議席を獲得して政権維持を決めた。アンワル氏は6日、「詐欺と不正行為で捏造(ねつぞう)された選挙結果を受け入れることはできない」との声明を発表し、国民は公正な選挙を求めて闘うべきだと訴えた。「民主主義の死」を悼むため、デモには黒い服で参加するよう呼び掛けている。
政府報道官は7日の声明で、不正疑惑には裏付けがなく、BNは合法的に勝利を収めたと主張した。