ツイッター遮断は「敗北」、サウジ王子が当局を批判
(CNN) サウジアラビアの通信当局がインターネットの交流サイトにアクセスできなくする措置を検討中と伝えられたことについて、同国のアルワリード王子は、もしそのような措置が実施されれば「戦いに負ける」ことになると批判した。
同国は交流サイトに対する規制強化を目的として、短文投稿サイト「ツイッター」のユーザーを特定できるようにする措置などを検討中と伝えられる。
これに対してアルワリード王子はツイッターの自身のページに6日、「ソーシャルメディアは国民が自分たちの声を政府に届けるための手段だ。単にそれを遮断しようと考えるのは戦いに負けることだ」と書き込んだ。
この投稿にユーザーからは賛同のコメントが寄せられ、「我々の声を遮断することはできない。ツイッターの世界を通して我々は声を上げている」「当局に物申してくれてうれしい」「遮断の時代は終わった。今やすべてが露呈し、人々はコミュニケーションの手段を見つける」などの投稿が掲載された。
アルワリード王子は2011年にツイッターへの3億ドルの出資を発表している。
米国の人権団体によれば、サウジ当局は交流サイトの利用を制限したり、監視を強めたりする内容の規制を相次いで提案しているという。
批判的な発言をネットに投稿して逮捕される人も増えており、当局はツイッターで政府の身分証明書を使ったユーザー登録を義務付けることなどを検討しているという。