首相有力候補が遊説先で転落、脊椎骨折 パキスタン
イスラマバード(CNN) 11日に総選挙を控えるパキスタンで7日、次期首相の有力候補とされる元クリケット選手のイムラン・カーン氏が遊説先のフォークリフトから転落し、脊椎(せきつい)の2カ所を骨折するけがを負った。
カーン氏は選挙前の8日間に国内50カ所を回る計画で、北部ラホールを訪れていた。集会会場のステージに上がるために乗っていたフォークリフト上でバランスを崩したとみられ、約6メートルの高さから転落。機材から突き出た金属製の棒に頭を打ちつけた。同行していた警護要員2人も同時に転落したが、軽傷だった。
カーン氏を診察した医師によると、神経に損傷はない。本人は入院先の病室から、有権者らに投票を呼び掛けているという。
対立候補のナワズ・シャリフ元首相はこの知らせを受け、選挙運動の延期を決めた。
総選挙では同国初の民主的な政権移行が実現する見通しだが、選挙期間中に政党本部や集会会場を狙ったとみられる爆弾事件が続発。このうち数件でイスラム武装勢力タリバーンが犯行声明を出している。