ナイジェリア各地で襲撃事件 警察官など数十人死亡
(CNN) ナイジェリア中部ナサラワ州や北東部ボルノ州で10日までに、警察署や軍施設などが襲撃される事件が相次ぎ、当局によると、多数の死者が出ている。
警察当局は9日、ナサラワ州で警察官が襲撃を受け、数十人が死亡したと発表した。犯行声明は出ていない。
軍の広報によれば、ボルノ州では7日、イスラム過激派「ボコ・ハラム」による襲撃事件が相次ぎ、兵士2人が殺害された。ボコ・ハラムは兵舎や警察署、裁判所、保健所を襲撃。刑務所も襲われ、数十人の受刑者が逃亡したという。
ジョナサン大統領は8日、声明を出し、同日の襲撃による犠牲者が数十人に上ると発表した。
声明では「このような攻撃の継続は、ナイジェリア北部における治安問題を巡り対話と平和的解決のための実行可能な枠組みを作り上げようとする現行の努力に逆行するものだ」と襲撃事件を非難した。
国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によれば、ボコ・ハラムはイスラム教徒が多数を占めるナイジェリア北部で厳格なイスラム法の実施を求める武力闘争を行っており、これまでに2800人以上を殺害したという。