イラン大統領選、現大統領側近の立候補認めず
テヘラン(CNN) 6月14日投票のイラン大統領選挙で立候補者の事前審査を行っていた同国の護憲評議会は、最終候補者として8人を選出した。内務省が21日、発表した。アフマディネジャド大統領の側近、マシャイ元大統領府長官の出馬は認められず、イラン国営プレステレビは22日、大統領が異議申し立てを行う意向だと伝えた。
聖職者らが参加する護憲評議会は、最高指導者ハメネイ師の強い影響下にある。今回の選挙には680人以上が出馬表明していたが、承認されたのは8人だけだった。ラフサンジャニ元大統領やモッタキ元外相らの立候補も認められなかった。
アフマディネジャド大統領は自らのウェブサイトで22日、支持者に忍耐を呼びかけた。大統領は「宗教の最高指導者がいる国で、抑圧された人々の権利が踏みにじられるはずがない」と述べ、マシャイ氏の出馬に向けハメネイ師の支援を求める意向を示した。
イランでは大統領の3選は禁止されているため、2期目のアフマディネジャド大統領は出馬できない。大統領は側近であるマシャイ氏を後継と決めていた。
イラン内務省によれば、立候補を認められたのはハダドアデル前国会議長やガリバフ・テヘラン市長、ジャリリ最高安全保障委員会事務局長ら8人。このうちハメネイ師との強いつながりが知られていないのはアレフ元第1副大統領ら3人だけだ。