北朝鮮、6者協議復帰を示唆 金第1書記の特使
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記の特使として中国を訪問していた崔竜海(チェリョンヘ)氏は、金第1書記が北朝鮮の核問題を話し合う6者協議の再開に前向きであることを明らかにした。中国国営新華社通信が24日に伝えた。
新華社は、金第1書記の特使として3日間の日程で中国を訪問した崔氏が、24日に北京で中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談した際に習氏に金第1書記からの親書を手渡したとしている。崔氏は、金第1書記が親書を送った目的は「中国との関係の改善、強化、発展」にあると語ったという。
中国政府は、親書の内容を明らかにしていないが、中国国営中国日報によると、崔氏は中国当局者に北朝鮮は対話による核問題の解決に前向きだと語ったという。
ただ、崔氏は6者協議再開の時期や方法については明らかにしなかった。6者協議は、北朝鮮が2008年に核査察をめぐる意見対立を理由に離脱して以来、開催が途絶えている。しかし、北朝鮮が核兵器を放棄することが前提となる6者協議に北朝鮮が復帰する可能性は低いというのが専門家の一致した見方だ。
中国の習国家主席は6月上旬に渡米し、オバマ米大統領と会談する予定だ。