シリアで欧米人3人死亡か、政権側の攻撃で 国営放送
(CNN) 内戦が続くシリアで、国営テレビは30日、アサド政権側の部隊による攻撃で欧米人3人が死亡したと報じた。3人は反政府勢力のメンバーとして戦闘に加わっていたという。
国営テレビは米国籍の女性が所持していた米ミシガン州の運転免許証と米国のパスポートとされるものの映像を流したほか、死亡した英国人の名前とパスポートの映像も伝えた。残る1人は欧米人というだけで、詳細は明らかになっていない。
3人は北西部イドリブ県で車に乗っているところを攻撃されたという。ニュース映像には銃弾で穴の空いた自動車と横たえられた3人の遺体のほか、武器やコンピューター、政府の軍事施設の手描きの地図、イスラム過激派「ヌスラ戦線」の旗が映し出された。ヌスラ戦線はシリア内戦で政府軍との戦闘に加わっている。
米国務省関係者によれば、米政府はシリアのチェコ大使館関係者を通じて情報の収集にあたっているという。
この女性の親族は30日、CNNに対し、死亡については米連邦捜査局(FBI)から連絡があったものの詳細については知らされていないと語った。
また英外務省は情報不足で報道の内容を確認できないとしている。