イラクの5月の犠牲者、1000人超える 宗派対立が激化
バグダッド(CNN) 国連イラク支援派遣団(UNAMI)は1日、同国で5月の暴力行為による死者が計1045人に上ったと発表した。
このうち963人が民間人だった。負傷者は2397人で、うち206人が治安要員、2191人が民間人。地区別では首都バグダッドが民間人の死者532人と、最悪の数字を記録した。
コブラー国連事務総長特別代表は「悲しい数字だ。イラクの政治指導者はこの流血を食い止めるため、ただちに行動しなければならない」と述べた。
同国では旧フセイン政権時代に実権を握っていたイスラム教スンニ派と、現政権を主導するシーア派との対立が激化している。
一方でゼバリ外相は先月、CNNとのインタビューで、同国が内戦や宗教戦争に陥ることはないと強調していた。