韓国、北朝鮮提案の工業団地再開の会談合意 日時など発表へ
ソウル(CNN) 韓国の統一省は6日、北朝鮮が同日、操業停止中の南北協力事業の工業団地の再開などに関する当局者会談を提案したことを前向きに評価、会談に応じる意向を表明した。南北間の信頼構築へ向けた大きな機会となることを期待するとした。
会談開催の日時や議題、その他の詳細は追って発表すると述べた。
北朝鮮の祖国平和統一委員会は会談の提案で、場所や日時の設定は韓国に委ねるとも発表。また、会談では、操業停止中の開城(ケソン)工業団地の正常化の他、韓国人による金剛山(クムガンサン)観光の復活や離散家族再会事業などの人道問題も議題と成り得ると指摘した。
北朝鮮は今年2月に実施した地下核実験に対する国連安全保障理事会の追加制裁決議や米韓の合同軍事演習などに強く反発、3~4月には軍事面を含め米韓に対する威嚇的な姿勢を強めていた。開城工業団地からの北朝鮮従業員の総引き揚げを命じ、韓国人関係者の立ち入りも禁止し、同団地は4月に操業停止に追い込まれていた。
ただ、北朝鮮は最近、合同軍事演習などが終了すると共に強硬路線から対話路線へ転じる兆しを見せていた。