これが中国の婚活最前線 イベントに1.8万人集結、親も参戦
人々は会場を歩き回りながら、婚活を支援する企業のパンフレットを手に取ったり、自分磨きのためのレッスンを聴くために立ち止まったりしている。
婚活イベントというよりは就活フェアのようだ。珍愛網のリー氏は「的確な比喩(ひゆ)だ。配偶者を見つけることは、仕事を見つけるようなものだ」と語った。
さらに驚くのは多くの親がイベントに参加していることだ。会場の入り口で自分たちの子どもの詳細について記された宣伝用のポスターを掲げて立っているものや、成人した息子や娘のかたわらに立ち企業のブースをのぞくものもいる。
会場を回っているとメイさんの携帯電話が鳴った。別の場所にいる父親からのものだった。メイさんが父親のところへ行くとその横には別の男性が立っていた。その男性の息子は銀行に勤めているが、今回のイベントには参加していないという。
なんとも幸運なことに、男性は息子の写真を持っていた。ついでに、パスポートも。
写真を見たメイさんの反応は悪くはなかった。今度は男性がメイさんの写真を携帯電話で撮影する。
メイさんは2人に感謝している様子だ。「2人とも、自分たちのこどもにぴったりな相手を見つけようとしているんだもの」とメイさんは笑った。