エジプト軍が介入を通告、48時間以内の「秩序回復」迫る
一方、反大統領派は同日、ムルシ大統領が2日までに辞任しなければ抵抗運動を開始し、国内全土の抗議運動と大統領宮殿前でのデモ行進を呼びかけると表明した。
同グループはこれまでに、大統領の辞任を求める1700万人の署名を集めたとしている。これは大統領選でムルシ氏が集めた得票数を400万ほど上回る。
ムスリム同胞団メンバーの元議員はCNNの取材に対し、軍は国内の対話を仲介する存在になり得ると期待を示す一方で、ムルシ大統領は何度も反大統領派の指導者と接触してきたにもかかわらず反大統領派が「民主主義を恐れている」と批判した。
1日にはデモ隊がムスリム同胞団の本部を襲撃し、火炎瓶を投げたり事務所に放火するなどしている。
国営通信が厚生相の話として伝えたところでは、30日から1日にかけてのデモで、少なくとも16人が死亡、780人が負傷した。スリム同胞団の本部襲撃による死者だけでも8人に上っているという。
また、政府系の日刊紙アルアハラムは、性的嫌がらせ撲滅を訴えているボランティア団体の話として、デモの最中に性的暴行を受けた被害者は30日以降だけで46人に上ると伝えた。