メキシコ首都近郊の火山から噴煙、欠航相次ぐ
(CNN) メキシコの首都メキシコ市近郊にあるポポカテペトル山の火山活動が活発化し、米国の航空各社は4日、メキシコシティ国際空港などを発着する便の運航を見合わせた。
災害対策当局によると、同火山からは過去24時間で100回近くも噴煙が噴き上がっている。
メキシコシティ国際空港は同火山から約80キロの距離にあるが、まだ火山灰が到達するには至っていないという。しかし米デルタ航空やアメリカン航空、アラスカ航空は、4日に同空港から出発予定だった数十便を欠航とした。
メキシコ市郊外のトルカ国際空港でも、スピリット航空が運航する米ダラスとの往復便などが欠航となった。
当局者によれば、両空港ともメキシコの航空会社の欠航便はないという。
当局は火山活動の活発化を受けて4日に上空からの調査を行った。災害対策当局によれば、同火山では12時間にわたって高~中程度の周期で振動が観測されている。
ポポカテペトル山はメキシコ市南東部の国立公園内にあり、晴れた日には市内からも見渡すことができる。過去には2000年に大規模な噴火を起こしているが、その後も小規模な活動は続き、今年4月にも噴煙が上がって一帯への立ち入りが禁止されていた。