アシアナ機事故、犠牲者増え3人に 1人は消防車にひかれ
(CNN) 米サンフランシスコ国際空港で今月6日起きた韓国アシアナ航空機による着陸失敗、炎上事故で、サンフランシスコ総合病院は12日、重傷を負い入院していた乗客の少女が死亡したと発表した。
事故の犠牲者はこれで3人目となった。同病院は国籍や年齢など少女の詳しい身元には触れなかったが、未成年者としている。
事故では中国人の16歳少女2人が着陸失敗直後に死亡したことが確認されていた。うち1人は滑走路上で消防車にはねられていた事実も判明した。ただ、サンフランシスコ市警当局はCNNに、死因が着陸失敗や炎上に絡むのか消防車にひかれて死亡したのかは不明としている。
市警の報道担当者によると、少女の詳しい死因を調べている検視当局の報告待ちとしている。
アシアナ機炎上を受け消防隊は当時、泡状の消火剤を使って機体の延焼阻止などに努めていた。現場周辺にまかれたこの消火剤の厚さは人間の体を覆い隠すには十分な量に達していたという。少女の遺体は、消防車が消火作業を加速させるため新たな場所に移動した後、車輪の跡の中で発見されていた。
一方、サンフランシスコ国際空港の運営団体幹部は13日までに、アシアナ機が着陸に失敗した滑走路の運用が14日に再開されるとの見通しを示した。滑走路の補修や機体残がいの撤去作業は12日に開始されていた。
同空港の滑走路は計4本。うち2本は事故当日の午後、利用再開に踏み切ったが、残り2本は閉鎖となっていた。