イスラエル・パレスチナ、和平交渉に向け来週にも協議か
(CNN) 中東を訪問中のケリー米国務長官は19日、ヨルダンの首都アンマンで、「パレスチナ、イスラエル間の最終的地位交渉再開の足掛かりとなる」合意が成立した、と発表した。
同日、ケリー長官はパレスチナ側に交渉再開を促すべく、積極的に動いた。
ケリー氏は午前中にヨルダンのアンマンでパレスチナ側の和平交渉の責任者サエブ・エレカット氏と会談し、交渉再開に向けたプランを提示。また午後にはヨルダン川西岸のラマラを訪問し、パレスチナ自治政府のアッバス議長と今回の中東訪問で3度目となる会談を行った。
この動きについて、イスラエルのリブニ司法相は「ここ数カ月は長く、疑念と不信に満ちていたが、4年間停滞していた和平交渉は間もなく再開されるだろう」と交渉再開への期待感を示した。
一方、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは声明の中で、「交渉など無意味であり、パレスチナ人には何の解決にもならない。交渉では捕虜問題、国境問題、領土問題は解決できない」と交渉再開に向けた動きに対し、否定的な見方を示した。
ケリー長官は「今、合意案をまとめている最中で、まだ詳細を発表できる段階ではない」とした上で、「すべて順調に行けば、来週にも(イスラエルとパレスチナ)双方の代表者がワシントンで最初の協議を行う予定で、その時にさらなる発表を行う」と語った。