アフガンの民間人死傷者、今年上期に23%増加 国連報告
(CNN) 国連アフガニスタン支援ミッションが31日に発表した報告書によると、アフガニスタンで今年1~6月の半年間に死傷した民間人は、前年同期に比べて23%増加した。
民間人の死者は前年同期に比べて14%増の1319人、負傷者は28%増えて2533人に達した。
民間人の死傷者は2012年、国連が07年に統計を取り始めて以来初の減少に転じていた。しかし手製爆弾が使われるケースが増えていることなどから、今年に入って再び増加に転じたという。
死傷原因はタリバーンなど反政府武装勢力の活動がほぼ4分の3を占め、次いで政府系と反政府系の交戦(12%)、政府系勢力(9%)、不発弾など(5%)となっている。
特に手製爆弾を使った無差別テロによる死者は443人、負傷者は917人に上り、前年同期比で34%増えた。
アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊(ISAF)は「タリバーンは男性、女性、子どもに多大な犠牲が出ているにもかかわらず、手製爆弾を無差別に使用し続けている」と非難する声明を発表した。
これに対してタリバーンは、報告書は米国のために、反タリバーンの宣伝活動を目的として作成されたものだと批判している。