パキスタンで洪水被害 58人死亡、2万人が避難
(CNN) パキスタン全土でモンスーンの豪雨による洪水や鉄砲水が発生し、5日までに58人の死亡が確認された。災害対策当局が明らかにした。
地元当局者によると、南西部のバロチスタン州では3日間にわたって豪雨が続き、15人が死亡。洪水にのみ込まれたとみられる2人が行方不明になり、2万人以上が避難している。
同州の州都クエッタでは住宅20棟以上が倒壊したほか、州内の9地区が洪水に見舞われた。特に深刻な被害が出ている27の村では住民数千人が山間部の高台に避難しているという。
被災地にはパキスタン軍が出動してヘリで救援物資を運んだりテントを配ったりするなど、被災者の支援に当たっている。
北部のカイバル・パクトゥンクワ州では、住民が洪水の引いた後の泥やがれきの除去作業を行っている。州内では17人の死亡が確認されているという。
同国最大都市のカラチでも洪水の被害が広がり、8人が死亡した。このほかパンジャブ、アザドジャムカシミールなどの州でも犠牲者が出ている。