ムシャラフ前大統領、暗殺警戒し出廷せず 起訴延期
イスラマバード(CNN) パキスタンのブット元首相の暗殺事件に関連して6日に起訴される予定だったムシャラフ前大統領が同日法廷に姿を見せず、起訴手続きは延期された。
ムシャラフ氏の弁護士によると、ムシャラフ氏は北部ラワルピンディの対テロ法廷に出廷する予定だったが、暗殺の恐れがあるとの確かな情報に基づき、移動を中止した。
同市に隣接する首都イスラマバードでは4日、要人の襲撃計画が進んでいる恐れがあるとの情報が流れ、厳戒態勢が敷かれていた。
同弁護士によれば、起訴手続きは20日に延期された。
ブット氏は、亡命先から帰国した直後の2007年12月に暗殺された。首謀者は反政府勢力パキスタン・タリバーン運動のメスード元司令官だったとされる。ムシャラフ氏は当時の大統領として、ブット氏への警護を怠った罪に問われる見通しだ。
ムシャラフ氏はブット氏暗殺への関与を一切否定。検察側の裏には政治的な意図があるとして、無罪を主張する構えだ。