中国人を欧米に密入国、犯罪組織の75人を逮捕
容疑者は全員、中国人またはアジア出身者で、すでに初出廷を済ませ、一部は条件付きで保釈されている。
捜査では、中国で偽造された日本やマレーシアなどのパスポートが押収された。バルセロナ市内の複数の民家から、偽造に使われたとみられるパソコンやプリンター、ゴム印などが見つかった。
警察は2年間に及んだ捜査で、同組織の巧妙な分業体制を突き止めた。
中国やマレーシアを拠点とする案内人が各地の空港の状況に合わせ、中国人観光客に紛れ込ませるなどさまざまな手口で密入国を指揮していたとされる。密入国者はその後、現地で違法工場での労働や売春などを強いられていたという。