北朝鮮で拘束の米国人男性、体調悪化で病院に移送

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北朝鮮で拘束のペ・ジュンホ氏が入院

韓国・ソウル(CNN) 北朝鮮で15年の労働教化刑を言い渡され、現在収監中の韓国系米国人のペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)氏が健康状態が著しく悪化したため、病院に移送されたことが13日までに分かった。

ぺ氏は、昨年11月に北朝鮮で拘束され、今年4月に「北朝鮮政府の打倒を目指す敵対的行為」を行ったとして有罪判決を受けた。ぺ氏の妹、テリ・チャン氏は11日、CNNのインタビューで、現在ぺ氏は背中と足に痛みを抱え、体重も22キロ以上減ったと語った。

チャン氏は、米国務省からぺ氏の情報を得たという。同省はチャン氏に、駐北朝鮮スウェーデン大使が9日に入院中のぺ氏を見舞ったことを告げた。

ぺ氏は拘束された時、すでに糖尿病などの健康問題を抱えていた。チャン氏は「労働収容所でのこの3カ月間は、兄にとって身体的、精神的に大きな負担だったことは間違いない」と述べた。

米当局はこれまで北朝鮮に対し、繰り返しぺ氏の釈放を要求してきた。国務省は12日の記者会見で改めて同氏の釈放を求めたが、今のところ北朝鮮側に譲歩する様子は見られない。

北朝鮮の国営メディアは、ぺ氏が有罪判決を受けた理由について詳しく報じてきた。

報道では、ぺ氏が行ったとされる犯罪行為として、北朝鮮政府を「打倒」する目的で中国に複数の拠点を設けたことや、北朝鮮市民に政府の打倒を呼びかけたこと、「政府を中傷する悪質な運動」を展開したことなどが挙げられた。

またぺ氏は、宗教活動を通じた政権打倒も画策したとされる。北朝鮮は、ぺ氏は死刑判決を受ける可能性もあったが、「犯行を自供」したため死刑を回避できたとしている。

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