国連調査団、北朝鮮船調査のためパナマ入り
(CNN) パナマで捜索を受けた北朝鮮船の積み荷から兵器が見つかった問題で、国連の調査団が13日、パナマのマンザニロ港に到着した。
パナマ当局は7月15日、キューバから北朝鮮へ向かっていた同船を停泊させて捜索を実施。キューバ政府は同船に兵器が積まれていたことを認め、修理のため北朝鮮に輸送するところだったと説明していた。
国連は北朝鮮の核兵器開発を理由に、大部分の兵器について北朝鮮への輸出入を禁止している。このためパナマ政府は国連による調査を求め、この問題への対応を国連に委ねると表明していた。
調査は16日までに完了する見通し。パナマ治安省によれば、この間、調査団がコメントを出すことはなく、後に報告書を公表する予定だという。
同船を巡っては、船内を捜索しようとしたパナマ当局に北朝鮮の船員が抵抗し、荷物の積み下ろし用のクレーンのケーブルを切断するなどしたため、捜索作業に大幅な遅れが出た。船長は捜索を受けている間に自殺を図った。
積み荷には、20世紀半ばに製造された地対空ミサイルシステム2基や、ミサイル9基分の部品、ミグ21戦闘機2機などが含まれていた。船長と北朝鮮の船員35人は武器不法所持や武器密輸などの罪に問われている。