「マンデラ氏退院」の情報流れる、大統領府が否定 南ア
マンデラ氏は1952年、友人と共に南ア初の黒人による法律事務所を設立。同年以降、アフリカ民族会議(ANC)による非暴力の反アパルトヘイト(人種隔離)政策闘争を率いた。
同氏は62年に逮捕され、懲役5年の判決を受ける。64年にはさらに終身刑を言い渡され、アパルトヘイト廃止に踏み切ったデクラーク政権によって90年に釈放されるまで、27年以上にわたり収監された。
釈放直後に世界各国を歴訪し、英国のサッチャー首相や米国のブッシュ大統領と会談。翌年ANC議長に就任し、93年にはデクラーク大統領とともにノーベル平和賞を受賞。
94年には南ア最初の民主選挙で初の黒人大統領に選ばれた。99年に退任した後も、ブルンジ内戦の調停やブッシュ米政権批判の発言で注目を集めた。
2010年に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)以降、公の場には姿を見せず、肺の感染症やヘルニア手術、胆石除去などで入退院を繰り返していた。