「マンデラ氏退院」の情報流れる、大統領府が否定 南ア
ヨハネスブルク(CNN) 南アフリカで8月31日、入院中のネルソン・マンデラ元大統領(95)が退院したとの情報が流れたが、大統領府は同日中にこれを否定する声明を出した。
マンデラ氏に近い複数の情報筋は、同氏が31日早朝、首都プレトリアの病院からヨハネスブルクの自宅へ戻ったと話していた。このうち親族の1人によると、医師団と親族との間に連絡の行き違いがあったとみられる。双方はマンデラ氏の帰宅が望ましいとの考えで一致し、実現に向けて話し合っているところだという。
大統領府は退院情報を「誤報」としたうえで、同氏は現在もプレトリア市内の病院に入院していると明言。容体については「重篤だが安定している。不安定になることもあるが、治療への反応がみられる」と説明した。
大統領府は数日前にも同氏の容体について、同様の声明を出していた。
南アフリカ初の黒人大統領となり、ノーベル平和賞も受賞したマンデラ氏は今年6月に肺感染症で入院し、7月の誕生日も病院で迎えた。