イスラエルが地中海でミサイル実験
(CNN) イスラエルは3日午前、米国の協力を得て地中海でミサイルの発射実験を実施した。米国防総省は、イスラエルのミサイル実験に対して「技術支援を提供」したことを確認した。
今回のミサイル実験は、米政府がシリアのアサド政権に対する軍事行動に言及する中で行われたが、同省のリトル報道官は「実験と米国が検討している軍事行動とは無関係」と説明。「弾道ミサイル防衛システム『アロー』でイスラエルに対する脅威についての情報を検出、追跡、通信する性能を検証する目的で、ずっと前から計画されていた」とした。
国防総省当局者によると、ミサイル実験は1年以上前から計画され、米国は標的ミサイルの製造方法について助言したという。
実験は米国とイスラエルが共同で進めるアロー計画の一環として実施された。米国は今年この計画のために7500万ドル(約75億ドル)を拠出し、2014年にはさらに5200万ドル(約52億ドル)を拠出する。
イスラエルは米国の協力を得て、アローミサイル防衛システム構築の第3段階に入っている。同システムは、イランやシリアからミサイル攻撃を受けた場合のイスラエル防衛を目的としている。
一方、イスラエル国防省は、「標的ミサイル『スパロー』新型の初の飛行実験に成功した」と発表した。実験は地中海上空にあるイスラエルの実験レンジで行ったとしている。