ケニア大統領、モール襲撃事件の終結を宣言
ナイロビ(CNN) ケニアのケニヤッタ大統領は24日、首都ナイロビ郊外で武装集団がショッピングモールを襲撃した事件の終結を宣言し、「われわれはテロリストを破った」と述べた。
ケニヤッタ大統領はテレビ演説で、犯行グループの5人を殺害し、事件に関与した疑いで11人を逮捕したと発表した。一方で勝利には犠牲がともなったとして、少なくとも民間人61人、治安要員6人が死亡、175人が負傷したと語った。負傷者のうち62人は入院中だという。
赤十字社によると65人の安否が依然不明とされ、死傷者の数はさらに増える恐れがある。大統領によれば、4階建てのモールの3階分が崩壊し、一部の遺体が閉じ込められている模様。崩壊の原因は不明だが、現場では火災や爆発が何度も起きていた。
隣国ソマリアを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「シャバブ」が犯行声明を出し、実行犯の中に欧米人のメンバーがいたと主張した。ケニアや米国の捜査当局が事実の確認を急いでいる。
ケニヤッタ大統領は事件によって国民の団結が強まり、「襲撃は失敗に終わった」と宣言。「卑怯者は必ず裁かれる」と述べ、同盟諸国と協力してテロとの戦いを続けると表明した。