マララさんにサハロフ賞贈呈、欧州議会 勇気たたえ
ロンドン(CNN) 欧州連合(EU)の欧州議会は、女性が教育を受ける権利を訴え続けているパキスタンのマララ・ユスフザイさん(16)に、思想の自由のための活動をたたえる「サハロフ賞」を授与した。
欧州議会のシュルツ議長はマララさんを「勇気ある教育の擁護者」と評し、「子どもたち、特に女子に対する我々の義務を思い起こさせてくれた」と称賛した。サハロフ賞は約6万7000ドルに相当する。
パキスタンのスワット渓谷に住んでいたマララさんは、イスラム武装勢力のタリバーンが同地で2009年に女子の通学を禁止したことに対し、匿名のブログで抵抗し、教育を受ける権利を訴えてきた。
これに対してタリバーンは12年、学校から帰宅途中のバスの中でマララさんを銃撃した。
生命の危険を脱して奇跡的に回復したマララさんは、タリバーンが脅しを続けている状況にもひるむことなく、女子教育の権利を訴え続けている。
マララさんは11日に発表されるノーベル平和賞の有力候補でもある。もし受賞が決まれば、史上最年少のノーベル賞受賞者となる。