ナイジェリア軍、イスラム過激派70人以上を殺害
ナイジェリア・アブジャ(CNN) アフリカ西部ナイジェリアの軍当局者は25日、同国北東部ボルノ州で24日から25日にかけイスラム過激派「ボコ・ハラム」の掃討作戦を実施し、構成員70人以上を殺害したと発表した。
同軍幹部はCNNの取材に、軍の攻勢は続いているとも述べた。
軍とボコ・ハラム戦闘員とみられる勢力との衝突は北部ヨベ州の州都ダマトゥルでも23日夕に発生。同市の軍検問所が襲われ、軍が応戦、衝突は市内の多くの地点で起きたと発表した。この交戦でボコ・ハラムのメンバーとみられる21人が死亡した。車両3台や武器類を押収した。
軍兵士の死傷者の有無には触れなかった。ヨベ州内には24時間の外出禁止令が発令された。
ナイジェリアのグッドラック・ジョナサン大統領は今年5月、北東部3州にボコ・ハラム壊滅作戦のため非常事態を宣言していた。人権擁護団体によると、ボコ・ハラムは2009年以降、3000人以上を殺害している。
1990年代後半に創設された同組織は北東部諸州で厳格なシャリア(イスラム法)による統治を目指した武装闘争を展開している。外国人拉致や殺害、学校や教会の爆破などの攻撃を仕掛けている。
2009年7月に起きた政府軍との戦闘ではユスフ指導者を含む数百人の戦闘員を失い活動が一時収まったが、その後、再び活発化していた。