79人殺害容疑で20歳男逮捕、麻薬組織の構成員 メキシコ

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フアン・パブロ・バスケス容疑者=ヌエボレオン州検察当局提供

フアン・パブロ・バスケス容疑者=ヌエボレオン州検察当局提供

(CNN) メキシコ北東部ヌエボレオン州モンテレイの警察は26日までに、計79人の殺害に関与したとみられる麻薬密輸組織構成員の20歳男を逮捕したと発表した。

捕まったのはフアン・パブロ・バスケス容疑者で、取り調べで45人の殺害を自供。2011年から今年の間に起きた別の34人の殺害にも絡んでいるとみている。

同容疑者に殺されたのは、対立組織のメンバー、警官、ストリッパーや犯行現場に居合わせた無関係の住民らとなっている。

今月8日、女性と共に麻薬を密売していた際に逮捕された。2人からマリフアナやコカインを押収した。

対立組織からの報復を懸念し、バスケス容疑者の所属組織など詳しい関連情報は伏せられている。しかし、同州の治安当局者によると、同容疑者は麻薬カルテル「ガルフ」の構成員。ガルフは米国への密売ルートをめぐる縄張り争いでカルテル「セタス」と抗争しているという。

治安当局者によると、同容疑者は79人全員を自ら射殺したわけではなく、見届け役などとしても加わっていた。以前に逮捕した麻薬密輸組織のメンバーが、バスケス容疑者が関わりを認めていない34人の殺害に加担していることを証言したという。

当局は、同容疑者が絡む殺人事件の発生日時や犠牲者の名前を公表。ストリップクラブから拉致されたダンサーや対立組織の構成員にたまたま同行していた女性らが含まれていた。

ヌエボレオン州では麻薬カルテル間の衝突がやまず、州内では月間平均108人が殺されている。州都モンテレイでは今年これまで223人が殺害された。

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