中国の労教制度廃止は「うわべだけ」 人権団体が批判
ホテルや廃屋ビルに設けられた非公式の監禁施設「黒監獄」や「洗脳センター」などへ送られているという。
アムネスティによると、法輪功のある女性メンバーは今年6月、黒竜江省ハルビンの労教施設から解放されたが、門の前で洗脳センターの職員が待ち受けていた。この女性は家族の助けで逃れることができ、現在は潜伏生活を送っているという。
中国司法当局によると、労教施設は2012年末の時点で国内に351カ所設置され、5万人が拘束されていた。実際の拘束者はこれよりはるかに多いとの説もある。
経験者らがアムネスティに訴えたところによれば、施設内では電気棒や拷問台を使った虐待や絶食、水責め、正体不明の薬物注射などが横行していた。
フランシス氏は「中国当局はあらゆる形態の恣意的な拘束をただちに廃止するべきだ」と述べ、同国に根本的な方針転換を求めた。