ウクライナ、ロシアとの貿易促進に向けた行程表に署名へ
キエフ(CNN) ウクライナのアザロフ首相は15日、同国とロシアが両国間の貿易関係改善に向けたロードマップ(行程表)に17日にも署名すると明らかにした。ウクライナのインターTVのインタビューで語った。
アザロフ首相は貿易関係のほか、天然ガス関連でもロシア側と合意したい意向を表明。採算性の悪いガス輸送システムの改善のため、欧州連合(EU)も含めた3者の合弁事業を協議したいという。
アザロフ首相は一方で、同政権がロシア主導の関税同盟への参加に傾いているとの見方について、「ただの憶測であり、関税同盟につながる準備は何もしていない」と否定した。
EUのステファン・フューレ委員(拡大・欧州近隣国政策担当)は同日、ウクライナとEUが進めてきた連合協定の締結に向けた協議を中断すると発表した。
同氏は短文投稿サイト「ツイッター」で、協定締結に向けたウクライナのヤヌコビッチ政権の言行が一致しないと指摘。先週、同国のアルブゾフ第1副首相に対して、協定締結に向けてウクライナ側が明確な姿勢を示すように求めたにもかかわらず、何ら対応が見られなかったという。
ウクライナ政府は先月、EUとの連合協定の締結を拒否。これに対し、同国では大規模な反政府デモが続いている。