アルカイダ系の国外退去要求、数百人拘束 シリア反体制派
(CNN) シリア内戦で反体制派の「自由シリア軍」(FSA)は4日、国内で活動するアルカイダ系「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)の戦闘員らに24時間内の投降と国外退去を要求した。
同軍の報道担当者はCNNの取材に、この要求事項の発表後、ISISの約200人を拘束したとも明らかにした。テロ勢力によるシリア内での活動や拠点構築は許さないとも表明した。
一方、ISISも同日、FSAに対し拘束するISISの構成員を24時間内に解放することを求める最後通告を発表。従わない場合、北部アレッポでのFSAとの合同検問所から撤退すると伝えた。
アサド政権打倒を狙うシリア反体制派内では最近、自由シリア軍などとイスラム武装勢力との衝突が激化。FSAは、ISISが一般住民に犯罪行為を加えているとも非難している。
シリアの人権監視に当たる2組織は4日、ISISの戦闘員は北部のイドリブ県で住民ら30人を処刑したとも報告。反体制派「地域調整委員会」は、これら被害者は同県内の検問所で拉致された後、野外で処刑されたとも述べた。
ISISはシリアの北部で支配地域を広げて厳格な「シャリア」(イスラム法)統治を強要し、FSAなど他の反体制派勢力と衝突しているとされる。