3歳児も冷酷に殺害、大人2人と共に マフィアか 伊南部
ローマ(CNN) イタリアの検察当局は30日までに、同国南部カラブリア地方のコセンツァで男女2人に加え、3歳の男児が至近距離で撃たれる事件が発生、殺し屋による凶行との見方を示した。
容疑者は特定されていないが、検事は同国南部の麻薬取引が関係している可能性があると指摘。警察当局は、南部に拠点がある犯罪組織ヌドランゲタの犯行を疑っている。
3人の遺体は今月19日、コセンツァ郊外に放置された焼け焦げた車の中で発見された。殺されていたのは3歳児、その祖父と祖父の知り合いの女性(27)。男児は頭を撃たれていた。
犯罪組織マフィア絡みの殺人には大きな驚きを見せなくなっているイタリア国民だが、幼児も容赦しなかった冷酷な犯罪には震撼(しんかん)している。バチカンのフランシスコ法王も前例のない事件に衝撃を受け、26日の礼拝で信者に3歳児への祈りを求めた。
祖父は麻薬関連で自宅軟禁の判決を受けており、今回の殺人の標的だったとみられる。