スーダン、赤十字国際委に国内活動の停止要求
(CNN) 赤十字国際委員会(ICRC)は1日、アフリカ北部のスーダン政府当局がICRCに対し国内での活動を同日から停止することを要求したと発表した。停止の理由については技術的な問題としているが、詳細は伝えられていない。
スーダン政府は過去に、同国西部のダルフール地方で活動する援助団体を締め出したことがある。同地方ではバシル大統領率いる政権軍と反政府組織間の戦闘が続き、戦争犯罪の罪などが指摘される紛争ともなっている。
この紛争では昨年4月、最大の反政府組織の分派組織がスーダン政府と和平協定を結ぶ動きもあった。
スーダン内でのICRCの支援活動は過去36年間続けられている。同委員会のサイトによると、ダルフール紛争に巻き込まれた住民への援助も実施している。
同国内ではここ数カ月間、バシル大統領退陣や政権交代などを求めるデモが発生、治安部隊が実力行使で排除を図る騒ぎも起きていた。