イラクの1月犠牲者1000人に 治安悪化止まらず
(CNN) イラク内務省の高官は1月31日、国内で同月中に起きたテロ事件などによる死者は少なくとも1000人、負傷者は1800人に達したと報告した。
国防、保健両省がまとめた数字も含まれている。国連によると、1月の犠牲者数は2008年以降で最悪の数字を記録した昨年の月間当たりの数字を上回っている。昨年通年の死者総数は約8000人で、大半が民間人だった。
イラク内ではここ数カ月間、宗派間や政治絡みの暴力事件が増加。西部アンバル州での戦闘激化が治安悪化をさらに加速させている。
同州では今年に入り、ファルージャ、ラマディ両市の制圧をめぐりイラク治安部隊、イスラム教スンニ派とアルカイダ系組織の間の戦闘が拡大した。イラク移民相のまとめによると、同州での戦闘に伴い自宅などを失った住民は14万人以上に達する。