シリア政府、民家など数千棟を破壊 人権団体が報告
(CNN) シリア政府が反体制派を支持する住民への見せしめのため、首都ダマスカスなどで民家や店舗など数千棟を破壊しているとして、米人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチが30日、住民の証言などを集めた報告書を発表した。
ダマスカスで飲食店を営んでいた男性は、ある朝突然、治安部隊がブルドーザーでやって来て立ち退きを迫られ、理由を尋ねると拘束すると脅されたと語った。店からは何も持ち出すことが許されず、バイクも置いたまま徒歩で退去させられたという。
男性は「振り返るとブルドーザーが私の店を破壊していた」「祖父の代から経営していた店だった。私の目の前で、一家の努力があっという間に破壊された」と証言している。
ヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、民家などの破壊はシリア政府がダマスカスや中部ハマの反体制派の拠点地域で、意図的に行っているという。