投票目前のデモで発砲、7人負傷 タイ総選挙
バンコク(CNN) 2日に総選挙の投票日を控えたタイの首都バンコクで1日、反政府デモの参加者とみられるグループが発砲し、少なくとも7人が負傷した。
目撃者らによると、8人前後のグループが約30分にわたり、警官や政権支持派に向けて発砲した。現場ではさらに何者かが投げた爆竹で地元のジャーナリスト1人が負傷したという。
反政府デモ隊はバンコクを封鎖して総選挙の投票を阻止すると宣言している。バンコク市内のCNN記者によると、反政府派はこの日、投票箱が用意された拠点に野営し、警察による確認作業や投票所へ向けた配送の妨害を図った。ここでも警察とデモ隊が衝突して銃撃戦となった。
反政府派はインラック首相の退陣や、首相の兄、タクシン元首相の影響力排除を求めてきた。昨年からのデモを受けて首相が総選挙の実施を表明したが、反政府派は参加を拒否している。バンコク市内にとどまらず、地方でも立候補の受け付けや投票妨害が報告されている。
長引く政情不安により、同国への投資や観光客が減少するなどの影響が出始めている。