アンネ・フランクが友に託したビー玉、一般公開
(CNN) 第2次世界大戦中にナチス・ドイツの迫害から逃れるために隠れ家生活を送ったユダヤ人の少女、アンネ・フランクのビー玉が約70年ぶりに見つかり、オランダ・ロッテルダムの展示会で公開されている。
アンネはアムステルダムで家族と隠れ家生活に入る直前、大切にしていたティーセットと缶に入ったビー玉、誕生日に贈られた本を仲良しの友人に託していた。
一家は1942年7月から2年間余り隠れ家で過ごしたが、密告されてナチスに捕まり、強制収容所へ送られた。アンネは収容所が解放される直前の45年、15歳で病死した。家族の中で父親だけが生き残った。
隠れ家を保存した博物館「アンネ・フランクの家」の担当者によると、友人は終戦後、アンネから預かった宝物を父親に返そうとしたが、そのまま持っていてほしいと言われて自宅に保管していた。1年ほど前に引っ越した際、屋根裏で見つけてすぐに博物館に連絡したという。
博物館はティーセットと本を館内に展示し、ビー玉はロッテルダムの展示会で公開することにした。この展示会は「100点の物で振り返る第2次世界大戦」をテーマに、4日から開催されている。