性行為教える「通過儀礼」、少女が実態語る マラウイ
マラウイ・チラズル(CNN) アフリカ南東部のマラウイで、子どもたちに性行為を教える通過儀礼の慣習をやめさせようと、人権団体などが啓発活動を展開している。
同国南部のチラズルに住むグレースさんは10歳だった当時、「イニシエーションキャンプ」と呼ばれる通過儀礼キャンプに参加した。同地域ではこの年頃になったすべての少女がキャンプに参加することになっていて、「私たちは喜んで参加した。そこで何があるのか知らなかったから」とグレースさんは振り返る。
しかし到着してから聞かされた言葉に愕然とした。「男性と寝て、子どもの『あか』をはらい落とさなければならない。そうしなければ病気になる」
お手本として、1人の少女が横になり、年上の女性がその上に乗る様子も見せられた。「ダンスを踊って自分の上の男性を喜ばせなければならない」と言われ、性行為のやり方を教えられたという。
グレースさんの参加は家族も承諾しており、少女たちが人身売買されるわけでも、風俗産業で働くことを強要されるわけでもない。ただ同地で何世代にもわたって受け継がれてきた通過儀礼だった。