米政権、アフガン全面撤退を想定した計画策定を開始
ワシントン(CNN) アフガニスタンに駐留する米軍の撤退計画を巡り、米政権は25日、駐留継続について定めた安全保障協定への署名をカルザイ・アフガン大統領が拒否し続けた場合に備え、今年中に全面撤退する計画の策定を始めていることを明らかにした。
米ホワイトハウスによると、オバマ大統領は同日、カルザイ大統領との電話会談で、4月に予定されるアフガン大統領選について意見を交換した。この中で、米軍が今年末の戦闘任務終了後も一部要員をアフガンに残すためには早急にしっかりとした計画を立てる必要があるとの見方を示し、時間切れが迫っていると警告した。
大統領は一方で、今年中に全面撤退するシナリオについても十分な計画を用意しておくよう、国防総省に指示したという。
ヘーゲル米国防長官はオバマ大統領の指示を強く支持すると表明し、アフガン情勢はブリュッセルで今週開かれる北大西洋条約機構(NATO)国防相理事会の最大の議題になるだろうと述べた。