ヒョウが街中で大暴れ、7人負傷 インド
(CNN) インド北部のウッタルプラデシュ州メーラトで、街にヒョウが出没して逃げ回る騒ぎがあり、住民など7人が負傷した。森林保護当局が25日に明らかにした。
ヒョウは23日に材木店で見つかり、近くの病院に追い詰められた。しかし駈け付けた専門家が捕獲しようとすると窓を突き破って脱出し、映画館や住宅地に逃げ込んだ。
ヒョウが屋根から屋根へと飛び回ったり、病院の壁の穴から身を乗り出して警棒を構えた警官に牙をむく写真も公開されている。
ようやく追い詰められると周辺に大きな人だかりができた。ヒョウはこれに興奮して見物人らに襲いかかり、警官1人を含む7人が負傷。警官は肩に深い傷を負って手当てを受けた。
ヒョウはその後、行方が分からなくなり、24日には目撃情報が途絶えた。当局は森に逃げた可能性もあるとみて、追跡を続けている。
インドでは人がトラやヒョウに襲われる事故が相次いでおり、昨年12月末以来、少なくとも9人がトラに襲われて死亡した。このうち8人を死亡させたのは、1頭のメスのトラとみられている。東部のチャティスガル州では先週、5歳の男の子がヒョウに襲われて死亡した。
街に迷い込むトラなどの増加は、人間による野生生物の生息地侵害の問題を浮き彫りにしている。