カシミールのインド軍兵舎で乱射後に自殺、6人死亡
インド・スリナガル(CNN) インド軍は27日、同国とパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインドの実効支配地の陸軍基地兵営で同日、兵士1人が同僚5人を自動ライフル銃で射殺した後、自殺する事件が起きたと発表した。
現場はジャム・カシミール州の主要都市スリナガルから約30キロ離れたサファポラ町にある兵舎。
乱射の動機はわかっていない。カシミール地方に駐屯するインド陸軍や民兵組織の間では過去にも同僚兵士の殺害事件が起きている。当局は同地方における長年の任務や家族と切り離される心労が要因との見方も示している。
対策として長期の休暇付与や娯楽施設の整備などを打ち出している。
山岳地帯のカシミール地方ではインド、パキスタン両軍が大規模な兵力を配置し長年にらみ合う情勢が続いている。インド側の支配地はイスラム教徒が多数派で1989年以降は分離主義を唱えるイスラム勢力との衝突も目立っている。これまで数万人規模の死者が出ている。