ナイジェリアでまた村落襲撃、2日間で死者100人超
ナイジェリア北部カノ(CNN) イスラム過激派のテロとみられる爆発や襲撃が相次ぐナイジェリア北東部ボルノ州で2日、新たな村落が武装集団に襲われ、少なくとも29人が死亡した。今月に入ってからの死者はすでに計100人を超えている。
州都マイドゥグリから約45キロ離れたマファに2日夜、軍服を着て爆弾や銃を持った集団が侵入し、数十棟の民家を破壊した。ある地元議員は、イスラム過激派ボコ・ハラムによる犯行との見方を示し、「29人が埋葬された」と述べた。
マファには事前に攻撃を予告するビラが配られ、多数の住民が林の中に避難していた。学校も閉鎖され、生徒たちはマイドゥグリ市内の学校へ移動した。軍部隊も増派されたが、同議員によれば、兵士たちは実際に襲撃が始まると逃走してしまった。
「武器も人数もかなわないと分かって逃げ出したようだ」と、同議員は語る。兵士3人が死亡し、14人が行方不明になっているという。
ある住民は匿名を条件に、36人の死亡が確認されたと語った。民家の焼け跡で捜索が続いていることから、死者の数はさらに増える恐れがある。多くの住民は襲撃が繰り返されることを恐れ、林の中にとどまっているという。