マレーシア機の残骸を発見か、方向転換の可能性も
クアラルンプール(CNN) 8日未明に上空を飛行中のマレーシア航空機が消息を絶った南シナ海付近では、9日から10日にかけて機体の捜索作業が続いた。新たな手掛かりとみられる情報も入っているが、トラブルの真相はなぞに包まれたままだ。
現場周辺では9日夜までにオーストラリアの偵察機やインドネシアの船も加わり、40機以上の航空機と20隻以上の船が捜索活動に当たった。
ベトナム海軍によると、同軍の救難機が現地時間の9日午後6時半ごろ、タイ湾のトーチュー島から南西へ約80キロ離れた海上に浮いている物体を見つけた。日没後で近づけなかったため、救難機はいったん基地へ引き返し、捜索船がこの海域へ向かったという。
一方、マレーシア軍当局者らは9日の記者会見で、不明機が消息を絶つ前、方向転換して出発地のクアラルンプールへ引き返そうとした可能性を指摘。タイ海軍はこれを受け、捜索範囲を西側へ移した。レーダーが機体の方向転換を示す記録を示したものの、操縦士からの報告はなかったという。
シンガポールの捜索機からは9日夜、現場海域で「不審な物体」が見つかったとの報告があったが、米当局者がCNNに語ったところによると、これは不明機の残がいでないことが判明した。