露大統領、英独首相と電話会談 クリミア分離の動き「擁護」
クリミアのシンフェロポリでは9日、親ロシア派の住民ら数百人がレーニン広場に集まって、旧ソビエト時代の歌やロシア黒海艦隊のダンスを楽しんだ。参加者はクリミアとロシアの旗を掲げてロシア編入支持を表明。言語や歴史を理由に挙げ、ロシアとクリミアは「兄弟」だと訴える男性もいた。
一方、市内の別の場所にあるウクライナの有名詩人の銅像の前でも集会が開かれた。ただ、親ロシア派の集会に比べると規模ははるかに小さく、沈みがちなムードが漂った。参加者の男性は、クリミアのロシア編入について質問されると首を振り、「経済的に、とても複雑なことになる。ここにはロシア系だけでなく、さまざまな民族の住民がいる。誰もがロシアの一部になりたがっているわけではない。これは一種の茶番だ。プーチンの茶番だ」と語気を強めた。
クリミアの港湾都市セバストポリでは、ウクライナ系集会の参加者が親ロシア派の集団に襲われる事件もあった。
ウクライナの首都キエフでは、中心部の独立広場に数千人が集まり、平和を呼びかける集会を開いた。参加者は「ウクライナに栄光を」「プーチン出ていけ」などのスローガンを掲げ、さまざまな宗教の代表者が事態解決を願って祈りをささげた。