香港で新聞社幹部2人が襲われ負傷

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2月の「明報」元編集長の襲撃事件では同紙の記者らが抗議の行進をした

2月の「明報」元編集長の襲撃事件では同紙の記者らが抗議の行進をした

香港(CNN) 香港で19日、発行準備中の新聞の幹部2人が襲撃される事件が起き、相次ぐ報道関係者を狙った襲撃事件に報道の自由に対する懸念がさらにひろがっている。

襲撃されたのは今年後半から発行予定の「香港晨報」の李婉嫻氏(46)と林建明氏(54)。警察によれば、襲撃犯は金属パイプを持った男4人。被害者は昼休みで外出したところを、九龍半島側の尖沙咀にある観光スポット、香港科学館近くで襲われたという。

2人は負傷し、病院で手当を受けた。事件に関係したとして、20日朝に30歳の男が逮捕された。

香港では2月にも、有力紙「明報」の元編集長、劉進図氏が刃物で切りつけられる事件が起きたばかり。容疑者2人が傷害罪で起訴された。

明報は中国に批判的な記事を掲載することで知られていたが、劉氏は1月、同紙の編集長の職を突然、解かれた。

香港記者協会の任美貞氏は「各紙の重要人物が襲われた。どちらの襲撃も被害者の職業に関連している」として、一連の事件の被害者はメディア関係者ゆえに狙われたとの見方を示した。

香港外国特派員協会の声明によれば、香港晨報はベテランジャーナリストらが集まって作ったメディア。設立資金は香港で調達したという。

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