G8からロシア除外、ソチサミット中止 クリミア併合に対抗
米政権高官によると、G7首脳らはロシアに対する制裁強化についても意見が一致した。
ロシアがウクライナへの侵攻を行ったり、クリミア半島以外のウクライナ南部、東部などに派兵したりした場合や、クリミア半島の暴力が悪化した場合、ロシアと欧州のつながりが深いエネルギー、金融、軍事などの分野で追加制裁を科すことで合意したという。
ラブロフ外相は24日、ケリー米国務長官と会談した後の記者会見で、ロシアの行動は「クリミア半島のロシア系住民を守るために必要だった」と改めて主張。
バルカン半島でコソボがセルビアから独立した際の紛争を引き合いに出し、「クリミア住民の自決権を認めるのに血を流す必要があるだろうか」と問いかけた。
米議会ではロシアへに対抗し、ウクライナに武器などの軍事支援を提供するべきだと主張する声も強まっているが、政権当局者らは「経済制裁の効果を見極めるのが先決」との立場を示している。