アフガン大統領選、投票を1時間延長 妨害で死者20人
カブール(CNN) アフガニスタンの大統領選は5日に投票が行われ、イスラム強硬派タリバーンの妨害予告にもかかわらず多数の有権者が投票所に足を運んだ。ダウドザイ内相によると、各地の投票所へのテロ攻撃などで20人の死者が出た。
首都カブール市内の道路は車が通行止めとなり、数百メートルごとに警察の検問所が設置された。投票所の入り口では厳しい身体検査が実施された。
選管責任者は記者会見で、投票所に並んだ有権者全員が投票できるよう締め切りを1時間遅らせる措置を取ったと述べた。全土で約700万人が投票し、このうち約3分の2を男性が占めたとみられる。
カブール市内の投票所を訪れた女性議員はCNNに「私たちは脅しを恐れない。仲間が殺された分だけ強くなる」と語った。CNNがインタビューした有権者の間では、重要課題として「治安の改善」を挙げる声が目立った。
暫定開票結果の発表は28日ごろになる見通し。過半数の票を獲得した候補者がいない場合は、上位2人による決選投票が5月に実施される。