結婚を強要された6歳の少女、救済されて学校へ アフガン
タージさんには妻と9人の子どもがいた。一家は南部ヘルマンド州の紛争を逃れ、より良い生活を求めて首都カブール近郊のキャンプへ移った。
しかし生活は苦しく、厳しい冬の到来とともに状況はさらに悪化。妻が病気になって入院を余儀なくされ、3歳の息子が凍死してしまった。
妻の医療費や生活費をまかなうため、タージさんは約25万円の借金をした。返済できず窮地に追い込まれた時、ひとつだけ残された道は、19歳になる貸し手の息子の結婚相手としてナグマさんを差し出すことだった。
「とてもつらい決断だった」と、タージさんは振り返る。
この話を聞いた人権団体が、米国人弁護士のキンバリー・モトリーさんに連絡した。モトリーさんは2008年に米国務省が実施したアフガン人弁護士のための研修プログラムに参加したことをきっかけに、この国で弁護士事務所を開設。