親ロ派、庁舎から退去せず 政府は対応苦慮 ウクライナ
建物内の廊下にはデモ隊が詰めかけ、割れたガラスが飛び散った部屋も。男性の集団が、侵入を阻止しようとする1人の警官とにらみ合う場面もあった。警官がどうなったかは不明。
警官たちはデモ隊に対し、略奪はしないよう呼びかけたが、建物内を歩き回る集団を阻止しようとする警官はいない様子だった。
同国東部で行政庁舎などが占拠されたのは、ゴルロフカで少なくとも10都市目となる。
退去通告期限が切れた後、トゥルチノフ大統領代行は議会で演説し、5月25日に予定されている大統領選と同時に「国民投票を実施しても構わない」と表明した。その上で、「議会がもし大統領選と同時に国民投票を実施すると決めた場合、国民の大多数は独立した1つのウクライナを支持すると確信している」と述べた。
ウクライナ暫定政権は、親ロシア派のデモにロシアが介入していることを示す確かな証拠があると主張。ウクライナ情勢に関して17日に開かれる国際会合にこの証拠を提出するとしている。