親ロ派、庁舎から退去せず 政府は対応苦慮 ウクライナ
(CNN) ウクライナ東部で行政庁舎などの占拠を続ける親ロシア派のデモ隊は、暫定政府が通告した期限の14日になっても退去に応じる構えを見せていない。東部のゴルロフカでは新たにデモ隊が警察本部に突入し、警官隊とにらみ合っている。
トゥルチノフ大統領代行は、デモ隊が現地時間の14日午前9時までに武装解除に応じない場合、ウクライナ軍による本格的な対テロ作戦を実行すると通告していた。しかしこの時刻を過ぎても、東部ドネツクなどで行政庁舎の占拠を続けるデモ隊に動きはなかった。
ウクライナのセルゲイエフ駐米大使は同日、CNNの取材に対し、建物内には女性や子どももいて、周辺では平和的なデモが行われていると説明。「流血を避けるための解決策を見つけるのが非常に難しい。さまざまな対応策を組み合わせる必要がある」と語った。
インターネットの動画中継サイト「ユーストリーム」には、ゴルロフカの警察本部にデモ隊が突入した場面とされる動画が掲載された。
動画の中で本部前に集まった人たちは、「国民投票」「ロシア」などと叫び、激しい暴行を受けたとみられる警察の制服姿の男性が救急車に乗せられる場面もあった。